音楽教育が数学能力に影響を与える可能性を示す研究というテーマで考える（AASJ）

from AASJ

ChatGPTに出会ってから、哲学や人間の脳について考えることが増えた。しかし、毎日の論文紹介に時間を取られているため、自分の考えを書き留めることができない。そこで、論文紹介に名を借りてとりとめもないことを書くことにした。最近の記事では、deep learningと物理法則について考えたが、今回は「ChatGPTと実験哲学あるいは合成哲学の可能性」というテーマで考えてみたい。

取り上げた論文は、トルコのAntalya Belek大学から発表されたもので、音楽教育が数学能力に影響を与える可能性を調査したメタアナリシス研究だ。これまでにも音楽教育と数学能力の関連性は研究されてきたが、関連する論文を検索して分析した結果、以下のような結論が得られた。

1. 数学と音楽を統合して教育すると、数学能力が向上する。
2. 統合型教育でなくても、楽器の演奏や音楽の学習だけでも数学能力には影響がある。
3. 音楽教育は特に算数の能力に効果がある。

この研究は、人間の学習において異なる能力が相互に影響し合うことを示しており、数学と音楽がその例であることを示している。この論文を取り上げた理由は、GPTが言語経験に基づいていることから、これまでの脳研究の新しい方向性を開いていると感じたからである。

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