from AASJ
この記事は、食事を見るだけでつばが出るような反応など、脳と身体のつながりについて述べています。特に、摂食時の変化が生命維持にとって重要であり、視床下部弓状核から分泌されるAgRPとPOMCが摂食行動だけでなく、肝臓の糖や脂肪代謝の調節に関与していることが強調されています。
ドイツ・ケルンにあるマックスプランク代謝研究所からの研究では、特にPOMCを発現する神経の興奮により、肝臓のミトコンドリアに変化が起こることが明らかにされました。具体的には、食べ物を見つけても食べられない状況でのマウスを用いて、ミトコンドリアの分子のリン酸化パターンの変化が調査され、MFF分子の131番目のセリンがリン酸化されることが発見されました。
さらに、POMC神経の興奮がミトコンドリアの分裂を誘導するメカニズムについて、MFF分子のリン酸化がAKTを介して誘導されることが明らかにされました。POMC刺激はインシュリン分泌を促し、肝臓細胞を刺激し、AKT依存的なミトコンドリア変化が引き起こされるという結論が導かれています。
この研究により、食事の知覚が肝臓のミトコンドリアにどのような影響を与えるかが明らかになりました。
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