from AASJ
このペプチドは、遺伝子からリボゾームで作られるのではなく、微生物が持っているさまざまな酵素活性が集まった酵素システムによって作られる。研究では、進化系統樹的解析を行い、異なる酵素のユニットを組み合わせることで新しいペプチド合成システムを構築する方法が示された。
さらに、隠れマルコフモデルを用いた解析から、異なる微生物由来のユニットを組み合わせることで様々なペプチドを合成できることが明らかになった。この研究により、プロテアゾーム阻害に利用できるペプチドの合成が可能となり、ペプチドエンジニアリングの進化が示唆された。
今後は、様々な微生物から酵素を組み合わせた新しい合成システムが設計される可能性がある。リボゾーム非依存的合成系の利用やRNAをペプチドに戻す方法については、今後の研究で検討される必要があるが、ペプチドエンジニアリングは創薬の重要なトレンドであり、急速に進展していることが確認された。
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