from NatureAsia
消毒剤や難燃剤に含まれる2つの化学物質が、脳の支持細胞であるオリゴデンドロサイトの発生を妨げる可能性があることが実験で分かった。これが報告された論文は、Nature Neuroscienceに掲載された。
この研究は、これらの化学物質がヒトの健康に及ぼす影響を調査するために更なる研究が必要であることを強調している。脳の発達は環境毒性に対して脆弱であり、環境化学物質の脳への影響についての研究は不足している。
オリゴデンドロサイトは、脳の白質を形成する重要な役割を果たしており、その発達は生涯にわたって続くため、有害な化学物質による損傷のリスクが高い。実験では、特定の化学物質がオリゴデンドロサイトの死滅や生成を妨げることが示された。
特に、消毒剤に含まれる第四級化合物と有機リン系難燃剤が影響を与えた。研究者は、これらの化学物質がヒトに与えるリスクを評価するために、さらなる研究が必要であると結論づけている。
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