画像の見え方と時間の知覚に関する研究が明らかに（NatureAsia）

from NatureAsia

「Nature Human Behaviour」に掲載された論文では、画像の見え方と時間の知覚の関係について研究が行われた。この研究では、画像を見ている間に実際にどれだけの時間が経過したかという知覚が、画像が記憶される良さにも影響を与えることが明らかになった。

研究では、170人の被験者に異なる時間で画像を見せ、その後に見ていた時間を推定してもらう実験が行われた。結果から、画像の特徴（サイズ、乱雑さ、記憶されやすさ）が時間の知覚に影響を与えることが示された。特に、大きな画像や記憶に残りやすい画像は時間を長く感じさせ、逆に乱雑な画像は時間を短く感じさせることがわかった。

また、時間と記憶の関係が相互に影響し合うことも明らかになり、記憶されやすい画像は時間の推定精度が高く、より長く見えることも判明した。これらの研究結果は、ヒトの視覚、記憶、時間知覚の関連性を理解する手がかりとなる可能性があり、体内時計が普遍的であるという考え方に疑問を投げかける可能性も示唆されている。

しかし、さらなる研究が必要であり、視覚情報の処理に影響を及ぼす他の特徴についても検討が求められている。

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