左利きの遺伝的背景に関する研究（NatureAsia）

from NatureAsia

左利きの遺伝的背景に関する研究が、Nature Communicationsに掲載された。左利きの人は全体の約10％で、右脳半球が優位な場合に左利きになるとされる。過去の研究では、左利きに関連する遺伝子が特定されているが、その具体的な関与は不明だった。

この研究では、英国バイオバンクの35万人以上のデータを用いて、左利きと右利きの遺伝子の違いを調査した。その結果、左利きの人には、微小管タンパク質をコードするTUBB4B遺伝子に希少な変異が多く見られることが分かった。また、統合失調症やアルツハイマー病などと関連する遺伝子が左利きと関連している可能性も示唆されている。

ただし、これらの遺伝子と左利きの関係が因果関係として確定されているわけではない。今後の研究で、左利きの遺伝的基盤やその影響をさらに詳しく解明していく必要がある。

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