体内時計が免疫細胞数や治療効果に影響を与えることが明らかに（AASJ）

from AASJ

体の細胞は概日リズムを示し、転写因子Bmal1が関与していることがわかっています。このリズムが乱れると、遺伝子の発現もリズムに従い、薬剤の効果も変わることが知られています。

ジュネーブ大学の研究では、ガン組織の細胞数も概日リズムを示すことが分かりました。T細胞や他の細胞の数が夜にピークを迎え、リズムを狂わせると数も変化しなくなります。腫瘍血管内皮のICAMやセレクチンがリズムを決めているという結論もあります。

また、CAR-T治療やPD-1抗体注射もリズムに影響を受け、注射するタイミングで効果が変わることが示されています。人間でも同様のリズムが見られ、免疫細胞数や抗原刺激の影響も昼や夜で異なることが分かっています。

これらの結果は驚くべきものであり、免疫細胞動態について再考する必要があるかもしれません。

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