子宮内膜症の原因にFusobacteriumが関与する可能性があることが明らかに(AASJ)

from AASJ

子宮内膜症は、子宮内部の上皮が卵巣や腹膜に移動して生理による子宮と同じように増殖し、出血や炎症を引き起こす女性特有の病気です。今回、名古屋大学からの論文は、子宮内膜の迷入だけで内膜症が発生するのではなく、Fusobacteriumのような細菌感染が発症の条件になっていることを示した研究でした。これにより、抗生物質で治療できる可能性があることが分かり、多くの女性にとって福音となる研究です。

研究では、内膜症の細胞成分として線維芽細胞に着目し、Fusobacteriumがマクロファージを刺激してTGFβが誘導され、内膜症型線維芽細胞が誘導されるという仮説が立てられました。研究では、Fusobacteriumを感染させた子宮から内膜を分離し、腹腔内に散布して内膜症様組織変化が生まれるか調べ、Fusobacteriumで感染した子宮内膜だけが、腹腔内で内膜症様変化を示し、TGFβやTAGLN発現も再現できることを示しています。

また、感染子宮内膜の迷入後でも抗生物質で病理的変化を抑えることができることも示されました。今後は、人間でもこのシナリオが成立するのかを抗生物質投与治験により示す必要があります。


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