from AASJ
古代ゲノム研究は、最初はネアンデルタール人やデニソーワ人に焦点を当てていたが、研究人口が広がり、ホモサピエンスの歴史を明らかにするようになった。
ドイツとハンガリーの研究者が、Avar民族の墳墓からDNAを解析し、家族・社会構造を明らかにした。Avar族は父系家族であり、母親は他の家族から来ていた。一夫多妻制が行われ、夫が亡くなると兄弟と結婚することもあった。地域間では女性の移動が見られ、異なる家族同士が嫁を迎える関係でつながっていた。
Avar族はアジア由来で、ヨーロッパとの交雑は少なかった。ゲノム解析から、食生活や移動の習慣も分かった。
この研究は、家族や社会構造を詳しく知ることができるだけでなく、我が国の歴史にもゲノム科学を活用する必要があると示唆している。
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