京都大学医学部の同窓会誌に掲載された記事で、泉孝英先生の訃報を知る(AASJ)

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京都大学医学部の同窓会誌に掲載された記事で、卒業後に臨床を始めた際にお世話になった泉孝英先生の訃報を知りました。私が臨床から始め、臨床研究の基礎を教えてもらったのも、すべて泉先生のおかげです。当時取り組んだ臨床研究の一つは、サルコイドーシス、慢性ベリリウム症、汎細気管支炎でした。特にサルコイドーシスでは、専門外来で補助役として参加しました。

その後、1980年に留学し、完全に臨床から離れましたので、これらの疾患についての知識は途絶えています。しかし、何十年も経った今でも、当時感じた疑問が研究によって解明されることがあります。例えば、金属によってMHC構造が変化し、それに対する免疫反応が基盤にあることを示した研究です。

今日紹介する論文は、米国・テネシー州立大学からのもので、サルコイドーシスの重症化に関与するCD8T細胞と、その細胞の活性化メカニズムについて明らかにしたものです。この研究では、SHP2という酵素がCD8T細胞の肉芽腫の重症化に関与していることがわかりました。さらに、SHP2を阻害することで肉芽腫性病変を抑えることができることも示されました。

この研究により、サルコイドーシスの重症化にはCD8T細胞が関与しており、この細胞が何らかの刺激を受けることで病状が悪化することが明らかにされました。治療の面ではまだ大きな進歩はありませんが、徐々にサルコイドーシスのメカニズムが解明されていることを実感できました。


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