腫瘍の周りの環境による腫瘍の分類とCD300ldの発見(AASJ)

from AASJ

腫瘍の周りの環境は、Hot状態、Cold状態、suppressed状態、Excluded状態の4つに分類されます。Hot状態では、腫瘍内にガン抗原特異的なT細胞が活性化され、浸潤し、それをさらにNK細胞が助けます。一方、Cold状態では、T細胞の反応が低下しており、チェックポイント治療やワクチン治療がHot状態にするために行われます。

suppressed状態では、ガン自体が免疫を抑制し、PD-L1を発現してキラー細胞を抑えます。最後のExcluded状態では、白血球や樹状細胞が腫瘍局所に浸潤し、リンパ球の浸潤をブロックすることが最も重要な要因とされます。この状態を改善するために、上海復旦大学の研究では、CRISPR/Casを使用して蛋白質のノックアウトを行い、白血球の浸潤を抑える分子を探索しました。

その結果、CD300ldという分子が発見され、この分子をノックアウトすると腫瘍の増殖が抑えられることがわかりました。さらに、CD300ldの機能を阻害することで腫瘍増殖を抑制する効果が得られ、PD-1との組み合わせにより相乗効果も示されました。また、CD300ldは人間の腫瘍組織でも発現しており、治療の標的になる可能性があることも示されました。


*Disclamer:本キュレーションはAASJからピックおよび自動生成されました。正確な内容や詳細を知りたい方はリンク先の元コンテンツをご覧ください。

+ キュレーション元の記事を読む