アドレナリンα2受容体の刺激ががん免疫を高め、癌の増殖を抑制することがわかる(AASJ)

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ルーヴァン大学の研究チームが、アドレナリンα2受容体(α2AR)の刺激が、がん免疫を高め、癌の増殖を抑制することを調べた論文がNatureに掲載された。マウスにα2ARアゴニストを投与すると、様々ながんの増殖を強く抑えることができることがわかった。

この作用はCD8T細胞、あるいはCD4T細胞を除去しても同じように低下するので、両方のT細胞が関わることがわかった。また、α2ARアゴニストによりCD4、CD8T細胞の主要組織への浸潤が高まることも観察された。

さらに、好中球の数が減少し、マクロファージのタイプClassII MHC抗原を強く発現したM1マクロファージへとシフトしていることがわかった。この治療は実現するには、人間に連続的に投与可能な量のα2ARアゴニストを検討する必要がある。


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