インスリン抵抗性と2型糖尿病の新たな治療法に関する研究結果（AASJ）

from AASJ

インスリン抵抗性は2型糖尿病へとつながる前段階で、同じ量のインスリンに対する身体の反応が低下し、高血糖状態が続くことで膵臓のインスリン分泌が亢進し、本格的な2型糖尿病へと進展する。最近、新しい糖尿病治療薬が登場し、インスリン抵抗性そのものを治療する薬剤の開発が注目されている。

コペンハーゲン大学の研究では、インスリン抵抗性の鍵となる骨格筋での変化を明らかにするため、バイオプシーを行い、リン酸化タンパク質を解析した。インスリン抵抗性の進展に伴う骨格筋での変化が追跡され、新たな治療標的が見つかる可能性がある。

研究結果では、ミトコンドリア機能と糖尿病の関係やJNK/p38経路のリン酸化と自然炎症の関連が示され、筋肉特異的なAMPKγ3が重要な役割を果たすことが特定された。また、男女差やAKT分子のリン酸化レベルなど、様々な発見があり、インスリン抵抗性改善に向けた多様な取り組みが進展していることが示唆されている。

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