冬眠中のリス、水を飲まずに過ごす理由を解明（AASJ）

from AASJ

冬眠中の１３線地リスは、何ヶ月もの間水を飲まずに過ごすことができるが、一時的に覚醒する際に水を飲む本能的行動をどのように抑制しているのか、イェール大学の研究グループが調査しました。その結果、冬眠中のリスは水を欲しない理由は、脳室周囲の神経を抑制することで摂水中枢が働かないように抑制されていることがわかりました。

具体的には、アンジオテンシンに対する反応性が低下しており、一時覚醒時には神経反応は起こるものの、何らかの抑制を受けています。さらに、神経細胞レベルでの調査では、興奮が強く抑制され、刺激に対する反応が抑えられていることが確認されました。

この研究結果から、冬眠中の１３線地リスは水を欲しないのは、摂水中枢が抑制されているためだという結論が導かれました。しかし、なぜ抑制神経に対する感受性が上昇するのか、そのメカニズムについてはまだ明らかになっていないということです。

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