from AASJ
ApoEはE2、E3、E4の3つのアイソフォームがあり、E2はアルツハイマー病（AD）のリスクを低くし、E4はリスクを高めることが知られています。ApoEは脂肪代謝に関与し、LDL受容体を介して脂肪の運搬に関わっています。
最近の研究では、ApoEとADの関係を脂肪代謝だけでなく、LDL受容体を介することで説明する試みが行われています。この研究では、ApoEアイソフォームとLDL受容体の相互作用に焦点を当て、E2、E3、E4それぞれの特性を比較しました。
結果から、E2はLDL受容体との結合が弱く、細胞内への取り込みが少ないことがわかりました。一方、E4はリソゾーム内で凝集しやすく、リポフスチンの形成を高める傾向があります。また、E4はポリ不飽和脂肪酸を含むコレステロールからリポフスチンへの転換を促進することが示唆されました。
これらの結果から、ApoEアイソフォームがADの発症にどのように関与しているかが明らかになりました。ADのリスクを脂肪代謝とLDL受容体を通じて考えることが重要であると結論付けられています。
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