毛根幹細胞の研究:内因性レトロウイルスの影響(AASJ)

from AASJ

毛根は多分化能を持つ幹細胞システムで、実験室のマウスでも生きられるため、研究がしやすい。特に毛根幹細胞は増殖と安定な休止期を繰り返すことから、幹細胞維持に必要な分子について多くの研究が行われている。

テキサス大学MDアンダーソンガン研究所の論文では、内因性レトロウイルスを抑制しているエピジェネティック過程の調節因子をノックアウトすると毛が消失する原因を追及し、内因性のレトロウイルスの一部が幹細胞システムにとって有害であることを示した研究が紹介された。

幹細胞が増殖休止を繰り返すとDNAメチル化に関わるエピジェネティックな変化が起こり、内因性のレトロウイルスを再活性化する危険があるため、これを抑制するメカニズムを幹細胞システムが持っていると仮説を立てた。SETDB1をノックアウトすると増殖期幹細胞が死にやすくなり、毛が失われることが発見された。

内因性レトロウイルスの複製と転写が活発に起こり、DNA損傷が細胞死の原因であることが示された。内因性レトロウイルスのエピジェネティックな抑制が増殖期の幹細胞で外れるメカニズムが明らかにされ、新しい進化の引き金となる興味深い研究である。


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