Covid-19感染後の肺線維症治療法の可能性を示す研究（AASJ）

from AASJ

Covid-19感染後、ウイルスは消えても様々な症状が続くPASCやlong covidと呼ばれる症状が報告されており、その中でも10％−30％の感染者に見られる重度の肺炎・肺線維症は最も深刻な状態である。バージニア大学の研究チームは、マウスモデルを使用してウイルス感染後の肺線維化を再現し、治療の可能性を示す論文を発表した。

この研究は、肺線維症に至る病変のメカニズムを解明し、治療法の開発につながる重要な研究である。具体的には、CD8T細胞とマクロファージがKRT8を強く発現する異常上皮の周りにクラスターを形成し、繊維化が起こることが特徴的であることが示された。

さらに、マウスモデルを使用してこの病変を再現し、CD8T細胞を除去することで繊維化を抑える可能性が示された。この研究は、治療法の開発に向けた重要な一歩であり、将来的に肺線維症の治療につながる可能性がある。

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