from AASJ
ヒトの胚発生では、最初に起こる分化決定は、内部細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)への分化です。最近の研究では、ヒト細胞のゲノムを読むことで、成人後の細胞の由来に不均等性があることが分かりました。
カリフォルニア工科大学の研究では、初期胚の発生過程を追跡し、8細胞期で不当分裂が起こり、ICMへの分化が始まる可能性を示しました。ICMとTEの分布は不均等で、ICMへの分化が不均一に起こることが明らかになりました。
さらに、ICMとTEは共通の由来があることも発見されました。これらの結果は、ヒト胚の発生過程における初期の運命決定メカニズムを理解するための重要な手掛かりとなります。
今後は、この現象を分子レベルで解明し、エピゲノム解析手法を組み合わせて研究が進められることが期待されます。
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