from NatureAsia
アフリカ系女性の乳がん発症リスクに関連する遺伝的バリアントについての研究が、Nature Geneticsに掲載されました。これによると、アフリカ系女性はヨーロッパ系女性よりも若い年齢で乳がんを発症し、悪性のトリプルネガティブ乳がんになる傾向が強いということが分かりました。しかし、これまでの研究は主にヨーロッパ系の集団に焦点を当てていました。
今回、Wei Zhengらは、アフリカ系女性の乳がん症例を用いてゲノムワイド関連解析を行い、12箇所の遺伝的バリアントが特定されました。そのうち3箇所はトリプルネガティブ乳がんのリスクと関連していました。これらのリスクバリアントを全て保有しているアフリカ系女性は、保有していない女性や1つだけ保有している女性よりも、TNBCと診断される可能性が約4.2倍高いことがわかりました。
Zhengらは、この研究を通じて、アフリカ系女性の乳がんリスク予測を改善し、より個別化された検出戦略や予防戦略の基盤を提供できると述べています。
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