from NatureAsia
月のマントルの進化に関する新たな知見が報告された。研究では、月の内部に密度の大きい層が沈んだ証拠が見つかり、その時期の推定が可能となった。
月の地殻とマントルは、巨大衝突によって形成されたと考えられ、溶けたマグマオーシャンが結晶化して形成された。高密度のイルメナイトに富む層はマントルの上で重力的に不安定となり、内部へ沈降したという。
研究者らは、NASAのGRAILミッションで検出された月の重力異常を調査し、イルメナイト層のシミュレーションと比較した結果、42.2億年前よりも以前にイルメナイト層が沈み込んだ可能性が示唆された。これは、月の火山活動に寄与し、月のマントルの進化に関する重要な知見を提供している。
また、地球の初期にも同様のマグマオーシャンが存在した可能性も示唆されている。
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