アストロサイトのシナプス活動調節にセロトニンが重要な役割を果たすことが明らかに(AASJ)

from AASJ

アストロサイトは神経細胞のシナプス結合を調節していることがよく知られています。そして、神経活動をモニターしながら、活動に合わせてシナプス機能を調節することで、ニューラルネットの“重みづけに”寄与しています。

テキサスのベーラー大学の研究チームは、この神経活動により起こるアストロサイトの変化を網羅的に解析する中で、セロトニンによるヒストン修飾がアストロサイトによるGABA分泌とそれによるシナプス活動調節に重要な役割を演じていることを明らかにした研究を行いました。この研究では、化学物質で神経特異的に興奮を誘導した時、それをモニターした近くに存在するアストロサイト側の変化を、丹念に調べ、遺伝子発現の変化からSox9やSox2の標的遺伝子への結合が50%ほど高まることを発見しました。

次に、Sox9により転写が高まる遺伝子の中から、様々な条件をクリアーする遺伝子を探索し、変化が見られる様々な分子の中から、最も大きな変化が見られたセロトニンやグルタミンなど神経伝達物質を吸収するトランスポーター分子Slc22a3にフォーカスしてその後の実験を進めました。

この研究で、アストロサイトのプロには、あとで説明するヒストンのセロトニン化とSlc22a3による細胞内セロトニン量の調節の関係が見えていたのではないかと思われます。最後にセロトニン化できないヒストンを発現したマウスを用いて、嗅覚中枢でのアストロサイトのGABA産生だけでなく、形態も変化し、この結果嗅覚機能の低下が起こることを明らかにしました。


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