mRNAワクチンによる翻訳のフレームずれに関する研究(AASJ)

from AASJ

新型コロナウイルスに関連する科学技術の代表的なものは、mRNAワクチンです。そして、このワクチンの開発に貢献した修飾RNA技術は、昨年ノーベル賞を受賞したカリコさんらによって開発されたものです。このワクチンの開発スピードと効果については、私も何度も紹介してきました。

シュードウリジンは、mRNAに対する自然免疫反応を抑えるために使用されますが、これまで私を含め、シュードウリジンを取り込んだmRNAは翻訳に問題がないと考えられていました。しかし、ケンブリッジ大学からの論文では、シュードウリジンを取り込んだmRNAはフレームがずれたペプチドを翻訳してしまうことが示され、シュードウリジンを取り込んだmRNAを使用するためには、塩基配列のデザイン方法が重要であることが示唆されました。この研究は、12月6日にNatureにオンライン掲載されました。

驚くべきことに、N1がメチル化されたシュードウリジン(メチルΨ)を使用したmRNAの翻訳効率については、ほとんど研究が行われていませんでした。つまり、これほど普及しているにもかかわらず、非修飾mRNAと同じように翻訳されると考えられていたことは、科学的に見直す必要があると言えるでしょう。この研究グループは、フレームがずれると初めて機能的な蛋白質が作られるmRNAをデザインし、メチルΨと非修飾mRNAを比較した結果、メチルΨを使用した場合のみ、フレームがずれた酵素活性を持った蛋白質が生成されることを確認しました。

そこで、ビオンテックのmRNAワクチンに使用されたメチルΨを試験管内で翻訳させると、フレームがずれたペプチドが合成されることが分かりました。また、このワクチンで免疫を受けたマウスは、フレームがずれて生成されたペプチドに対してもT細胞反応が起こることが確認されました。

次に、ワクチン接種を受けた人間でもスパイク以外のペプチドに免疫が誘導されていないかを調べると、ビオンテックのmRNAワクチン接種を受けた人の約20%に、フレームがずれたペプチドに対する免疫反応が確認されました。

幸いなことに、Covid-19スパイクに対するワクチンでは、フレームがずれて生成されたペプチドが自己蛋白質などに交差することはありませんでしたので、問題は発生しませんでした。


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