from AASJ
この論文は、米国エモリー大学からの研究で、男女の脳の違いに関する分子/遺伝子を特定し、それと精神状態や脳構造との関連を調べたものです。研究では、男女の脳の蛋白質レベルと転写レベルの分子発現を調べ、男女で約13％の蛋白質の発現が異なることを発見しました。
さらに、男女の蛋白質の発現の差に関わるゲノムの違いを166箇所特定しました。また、蛋白質の発現とmRNAの発現を比較し、両者の違いのほぼ8割が一致していることも確認しました。研究では、性差を説明する14種類の多型を特定し、うつ病や統合失調症などの精神疾患と関連があることも示しました。
これらの多型は炎症や免疫に関連しており、アルツハイマー病だけでなく、他の精神疾患にも関わる可能性があります。この研究は、性同一性障害のメカニズムの解明にも進むことが期待されています。
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