ガン細胞内のグルタミン不足により腫瘍免疫が低下し、グルタミン補充でガン免疫を高める可能性という研究結果（AASJ）

from AASJ

メンフィスのSt Jude子ども病院からの論文によると、ガン細胞内ではグルタミンが不足しており、これによって腫瘍免疫を維持する樹状細胞の機能が低下していることが示されました。この研究では、グルタミンをガンの局所に投与することで、この欠乏を補うことができ、ガン免疫が高まります。

具体的には、CD8キラー細胞が活性化され、ガンの増殖が抑えられることがわかりました。また、この現象には、グルタミンを細胞内に取り込むトランスポーターであるSLC38A2が重要な役割を果たしており、グルタミンの量が細胞内のセンサーによって感知されることも明らかにされました。

この研究は、グルタミンをガン組織に補充することで、簡単にガン免疫を高めることができる可能性を示しています。

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