大アリが増えるとシマウマが喜ぶ(AASJ)

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「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、意外な因果関係を表す言葉であり、風が吹くと土ぼこりが舞い上がり、目に入って視力障害が増えることから、三味線弾きにならざるを得なくなり、三味線の材料に猫の皮が使われるようになり、猫が減り、ネズミが増え、ネズミが桶をかじるため、桶屋が儲かるという因果関係を示しています。

しかし、江戸時代でもこの因果関係を証明するのは難しいと考えられます。生態系を形成する動物間の相互作用は複雑で、因果の連鎖は無数に存在するため、生態学では納得できる因果関係を示す必要があります。

ワイオミング大学の論文では、アフリカサバンナで「大アリが増えるとシマウマが喜ぶ」という因果関係を明らかにしました。この研究では、アカシアの木とアカシアアリとの共生関係があり、アカシアを守るために象が嫌うようになっています。しかし、オオアリが侵入するとアカシアアリと競合し、駆逐されます。その結果、アカシアは食べられてしまい、サバンナからほとんど消えてしまいます。オオアリの侵入により木がないサバンナが生まれ、見通しがよくなります。

この研究では、オオアリが侵入した地域と侵入していない地域でGPSを装着したライオンを追跡し、犠牲になるシマウマの数を数えました。アカシアが減って見通しがよくなると、ライオンはシマウマの襲撃を警戒しやすくなります。見通しと犠牲になるシマウマの数は反比例し、オオアリ侵入地域ではシマウマがライオンの獲物になる確率が3倍に上昇していることがわかりました。

したがって、オオアリが侵入するとシマウマが喜ぶという因果関係が証明されましたが、ライオンは絶滅の危機にはありません。なぜなら、バッファローは見通しとは関係なく、シマウマの代わりにライオンのエサになっているからです。オオアリの侵入した東アフリカ地域では、2000年から急速に灌木が消滅しており、それに伴いライオンの獲物もシマウマからバッファローに変化していることが示されています。


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