NY大学の研究で、言語情報だけで医師の将来予測を助けるAIが設計可能であることが示される(AASJ)

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人類が進化してから、言語の誕生や文字の発明など、文字情報の蓄積が人間の文明の発展に大きく貢献してきた。そして、この蓄積がデジタル化されることで、一般にも広く使えるようになった。AIのChatGPTの登場により、人間が出来るほとんどのことがGPTで出来ることがわかった。

しかし、医学には言語以外の情報も必要であり、画像などの他の情報も同時に処理できるようにするmultimodal AIが必要になる。このため、ニューヨーク大学の研究では、病院に蓄積された言語情報だけで医師の将来予測を助けるAIを設計可能であることを示した。この研究では、Googleの開発したBERTを用いて、ランダムに集められた臨床ノートだけで学習させることで、院内死亡確率、感染など他の病気の合併の可能性、30日以内の再入院の可能性、予想される入院日数、そして保険請求が拒否される確率を計算させている。

この研究では、教師付学習をも強いたAIよりも高い予測率を示しており、医師の判断だけでなく、病院経営にも重要な役割を果たすことが期待されている。また、生成AIも、それぞれの組織でそれぞれの知識を学習させたAIが生まれるような予感があり、相互作用することで、より高いレベルのAIが生まれる可能性がある。


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