from NatureAsia
モデル化研究により、西南極の棚氷の融解が増加することが21世紀を通して不可避であるという結論が出されました。この結果は、西南極での海洋温暖化が既に動かせない状態になっており、気候変動緩和策は最悪のシナリオを防ぐ役割しか果たせなくなった可能性があることを意味しています。
棚氷は、氷河の流れを制御する上で重要な役割を果たしており、西南極氷床の消失は南極の海水準上昇の最大の要因となっています。今回の研究では、南極のアムンゼン海における海洋温暖化の将来変化と、棚氷融解の将来変化を評価しました。その結果、気候変動による海洋温暖化が過去の3倍の速さで起こる可能性があることが明らかになりました。また、棚氷の融解が増加する領域が氷床の安定性に非常に重要であり、温度上昇が棚氷の空洞につながっている中間的な深度に集中して融解を引き起こすと推測されています。
しかし、今回の研究は1つのモデルの出力に基づいているため、西南極氷床の減少は水準上昇の一要素に過ぎず、他の地域での氷量減少の可能性は低いと指摘されています。また、氷床が気候変動に対応するまでには数世紀から数千年かかるため、排出シナリオの選択は将来に大きな影響を与える可能性があります。
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