GDF15:新たなやせ薬の可能性が示される(AASJ)

from AASJ

昨年の大規模な治験論文で、GLP-1受容体作動剤が糖尿病治療だけでなく、やせ薬としても効果があることが示されました。その後も同じ作用を持つ薬剤のやせ薬としての効果が報告され、米国では一般の人々もやせ薬に注目するようになり、ノボノルディスクやイーライリリーの株価が上昇しています。

GDF15という薬剤が注目されており、カナダ・マクマスター大学の研究では、マウスを用いてGDF15の作用を詳しく調査し、食欲抑制だけでなく、筋肉でのエネルギー消費を維持することで、健康的なやせ薬としての可能性があることが示されました。

GDF15は抗ガン剤で食欲を抑える重要な役割を果たしており、それを利用して食欲を抑えてやせ薬として使う可能性が追求されています。しかし、GDF15は多様な作用を持ち、脂肪肝を逆に誘導する可能性も指摘されているため、これらの問題を解決するためには臨床実験が必要です。

GDF15の作用を解明するのは難しいですが、この研究ではGDF15が食欲抑制中枢以外でも働いていることがわかりました。具体的には、筋肉でのエネルギー消費を高めるために自律神経を介して働いており、筋肉細胞のアドレナリン受容体のシグナルを通じてエネルギー消費が維持されています。

まとめると、GDF15は食欲を抑えてカロリー制限を可能にし、脂肪代謝を高め、インシュリン感受性を改善します。さらに、通常のカロリー制限ではエネルギー消費が低下しますが、GDF15は筋肉でのエネルギー消費を高めるため、体重減少や代謝改善を助けることができます。

ただし、食欲が強く抑えられるということは、食べて痩せるという健康な人には適していないかもしれません。そのため、実際に人間で同じような結果が得られるかどうか、また副作用がないかなど、さらなる研究が必要です。


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