from NatureAsia
Natureに掲載された論文によると、農地からの窒素酸化物（N2O）の排出を減らすために、N2Oを消費する細菌の含有濃度を高めた肥料を使用することが可能であることが報告された。合成肥料の過剰な使用はN2Oの排出増加につながるため、N2Oを呼吸する細菌を用いることで排出量を削減できる可能性がある。
研究では、Cloacibacterium種の細菌CB-01を培養し、この細菌を含む肥料を農地に施肥したところ、N2Oの排出がほぼゼロになり、強力な効果が持続した。また、CB-01を多く含む肥料を使用することで、異なるタイプの土壌でも50〜95％のN2O排出削減効果が得られた。
2030年までにヨーロッパ全体のN2O排出量を削減するために、Bakkenらの方法を使用すると2.7％の削減が見込まれ、さらに技術を拡大すれば最大24％の削減が可能と予測されている。この方法は費用対効果が高く、効率的な方法であり、菌株の最適化により、さらなる効果を期待できるという。
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