from NatureAsia
今週、Natureに掲載された論文によると、小惑星（152830）ディンキネシュを周回する衛星が接触二重小惑星であることが初めて確認された。これは、メインベルトにある小さな小惑星が複雑なものである可能性を示唆している。
この衛星は直径約720メートルのディンキネシュから約3.1キロメートル離れており、約52.7時間で周回している。また、ディンキネシュの赤道上には顕著な谷と尾根が存在しており、この小惑星上の物質が自転の速度と方位の変化によって失われた可能性があることを示している。
セラムと名付けられた衛星を構成する2つの天体のサイズが似ていることから、衛星形成過程においてサイズが重要な因子であることが示唆されている。Levisonらは、これら2つの天体を接触させた過程は、2つの天体を確実に存続させるために十分な低速度で起こったと考えている。
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