from NatureAsia
アフリカゾウの研究から、ゾウ同士が挨拶をする際に、相手のゾウが自分を見ているかどうかによって、挨拶の仕方を変えている可能性が示唆されました。この研究では、ジェスチャー（例えば、耳をパタパタさせること）と発声（例えば、トランペットのような声を出すこと）を組み合わせることで個体識別を容易にし、社会的な絆を強めていることも分かりました。
特定の発声とジェスチャーの組み合わせを用いることが発見され、挨拶の形は耳をパタパタさせながらゴロゴロという音を立てることが最も一般的でした。挨拶の相手が自分を見ている時には視覚的なジェスチャーを使う傾向があり、見ていない時には音の出るジェスチャーを使ったり、鼻で触れたりすることが多かったということも分かりました。
ゾウ同士が発声とジェスチャーを組み合わせて挨拶をすること、そして、相手の視覚的注意が向けられているかどうかによってコミュニケーションの方法を変える可能性が示唆されました。これは、進化系統上は離れた関係にある動物種においても、社会的相互作用を仲介するために独立して進化してきた可能性があるという見方も示されています。
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