from NatureAsia
産業革命前からの全球的な気温上昇が2℃を超えると、ワイン生産地域の最大70％がワイン生産に適さなくなるリスクが高まることが、Nature Reviews Earth & Environmentに掲載された論文で示された。
現在のワイン生産地域は中緯度に位置し、気候変動により収穫量や品質に影響が出ている。研究者らは、地球全体でのワイン生産地域の変化を調査し、今後、49～70％の地域がワイン生産に適さなくなる可能性があると報告。
気温上昇が2℃を超えると、スペインやイタリアなどの伝統的なワイン生産地域の90％が適さなくなる恐れがある。一方、米国ワシントン州や北フランスなど一部の地域では、気温上昇により生産量が増加する可能性もある。
気候変動が進む中、ワイン生産者と消費者は変化に適応する必要があり、新たな地域でのブドウ栽培拡大に伴う自然生態系への影響も慎重に監視する必要がある。
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