from AASJ
この文章は、免疫トレランスという人間の免疫システムの働きについて説明しています。胸腺という臓器で自己免疫反応を起こすリンパ球を除去し、制御T細胞(Treg)によって自己免疫が抑制されていることが、2つの突然変異が起こる病気から明らかになっています。一つは胸腺での自己抗原の提示ができないAIRE遺伝子の変異で、もう一つはTregの機能が傷害されるFoxP3遺伝子の変異です。
この論文では、FoxP3の変異による病気であるimmunodysregulation polyendocrinopathy enteropathy X linked syndrome(IPEX)の患者の解析を通じて、FoxP3の機能について明らかにしています。FoxP3はX染色体上にあり、IPEX患者は男性で自己免疫反応が早い時期から起こります。興味深いことに、キャリアーの女性では免疫学的異常はほとんど見られません。
この研究では、TregとエフェクターT細胞(Teff)の特徴的なDNAのメチル化について調査しました。Tregから抗原刺激を受けた後に分化するTeffが、IPEXで見られるTregのメチル化パターンを持っていることが確認されました。さらに、FoxP3が機能しない場合、Tregはメモリーへと分化する際に機能を発揮できず、炎症サイトカインを分泌するTeffに分化してしまうこともわかりました。
また、IPEX患者のTregとTeffの抗原受容体を調べると、同じクローンから由来していることがわかりました。一方で、IPEX患者の母親では症状が見られないことから、正常なTregが存在すれば、自己免疫性Teffを抑えることができることも示されました。
以上の研究から、FoxP3はTregのアイデンティティを守る重要な転写因子であり、Tregの重要性がますます認識されることがわかりました。
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