from AASJ
この記事は、膵臓癌の特徴である強い間質反応について説明しています。間質反応は、膵臓癌の治療成績が改善されない理由の一つとされています。そして、オーストラリアのPharmaxisとGarvan医学研究所を中心とした国際チームが、間質を標的とした薬剤の開発に成功したことを報告しています。
この薬剤は、膵臓癌のマトリックス合成を抑えるために開発されたものであり、既存の阻害剤よりも効果的です。この薬剤はガンに直接効果はありませんが、ゲムシタビンと組み合わせることで、生存期間を延長することができることが実験で確認されています。また、この薬剤は膵臓癌の浸潤を抑制し、肝臓への転移も強く抑制できることが示されています。ただし、免疫療法との併用については効果はあまり見られなかったため、今後の課題となっています。
結果として、この薬剤は根治にはつながらないものの、間質を標的とした治療の可能性を期待されています。
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