DNAシークエンサーの進歩により、腸内細菌叢の研究が進化（AASJ）

from AASJ

DNAシークエンサーの進歩により、腸内細菌叢の研究が進化しました。今や、腸内で起こる変化を捉えるために、全ゲノムレベルで配列を決定し、ほぼ完全なゲノムを再構成することが可能になりました。

イスラエルワイズマン研究所の論文では、質量分析器を用いたペプチド解析の結果を腸内のゲノム解析と結びつけ、特定されたタンパク質の種類をベースに腸内の変化を把握しました。これにより、健康や炎症性腸疾患に関する情報が明らかになりました。

また、網羅的タンパク質解析技術であるMetagenome-informed metaproteomics（MIM）を用いて、腸内のタンパク質の由来を徹底的に調査し、新たな指標を確立しました。この研究により、腸炎や腸上皮の変化など、従来のゲノム解析ではわからなかった情報が明らかになり、プロテオーム解析が細菌叢研究に新たな可能性をもたらしています。

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