from NatureAsia
50歳以上の成人がインターネットを利用することが、生活満足度の向上や健康状態の改善、うつ症状の減少と関連している可能性があることが、Nature Human Behaviourに掲載された論文で報告された。この研究結果は、高齢化が進む国々において公衆衛生政策に影響を与える可能性がある。
これまでの研究では、若い世代においてはインターネット利用と精神状態の悪化が関連しているとされていたが、今回の研究では中高年層においては逆の効果が示された。特に米国、英国、中国では、インターネットを利用している人ほどうつ症状が少なかった。
一方で、インターネット利用の頻度とメンタルヘルスの悪化リスクとの関連性は、国によって異なる可能性があるとされた。研究者は、インターネットが中高年層にとって孤独感を軽減し、社会的交流を促進し、精神的な支えや医療的アドバイスを提供する可能性があると述べており、今後の研究が必要であるとしている。
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