from NatureAsia
論文によると、何百万台ものスマートフォンから収集された測定値を使用して、地球の電離層に関する包括的な地図を作成することができると報告されています。この地図は、より精度の高い全地球測位システムにつながる可能性があります。
電離層は、地球の大気圏上部であり、太陽風や地磁気嵐の影響を受ける自由電子から構成されています。この研究では、Androidスマートフォンから収集された測定値を使用して、電離層とその動的状態の地図を作成しました。これにより、地上設置型の全地球航法衛星システム（GNSS）受信機よりも広い範囲をカバーすることができました。
研究者らは、携帯電話と地上設置型受信機を比較し、両者のマップに高い一致性があることを発見しました。特に、東ヨーロッパ、インド、南アジア、南米、アフリカの一部では、携帯電話のほうがより多くの領域をカバーしているため、これらの地域上空の電離層のマッピングがより正確になる可能性があります。
ただし、携帯電話の技術には測定ノイズの増加などの限界もあることが指摘されています。
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